お墓と彼岸花。

こんにちは。沼津ヒルサイドテラスの鈴木です。

朝、犬の散歩をしていると、涼しくなったな~なんて思いながら、綺麗に咲いている彼岸花を発見して、秋を感じました。フッと、「彼岸」てなんだろう?と疑問に思いちょっと調べてみました。こちらも、諸説ありますが・・・

天国に行くときに渡るとされている「三途の川」をはさんで、こちら側の世界を「此岸(しがん)」いわゆる人間界。

「三途の川」をはさんで、向こう側の世界を「彼岸(ひがん)」、仏様の世界や悟りの世界だそうです。

「彼岸」の原点は梵語のパーラミータ(波羅密多)で、超える・渡るなどの意味があるそうです。

暦の上で、「春分の日」と「秋分の日」を中心にに前後三日間、合計七日間を示すそうです。この時期は彼岸と此岸が近いとされています。子供の頃よくおばあちゃんに「お彼岸だから虫などを殺生してはいけないよ。」と言われました。これも、地域宗派にうよって異なるとおもいますが、おばあちゃんが言っていた意味が何となくわかりました。

彼岸花は別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と言うそうです。

花言葉は「あきらめ」「独立」。

その他にも

白の彼岸花の花言葉は「また会う日をたのしみに」。

黄色の彼岸花の花言葉は「深い思いやりの心」。

赤い彼岸花の花言葉は「情熱」。

と、色別に違うそうです。

なぜ、彼岸花は墓地や畦(あぜ)に植えられていることが多いのか?その昔は、ちゃんと理由があったそうです。

彼岸花の球根にはアルカロイド系の毒が含まれており、誤って摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があるので、稲や野菜等の作物を守るために、モグラ・ネズミなどの侵入を防ごうとして彼岸花を畦に植えたという説があるそうです。また、墓地に植えられていたのも、土葬であった昔は、埋葬した遺体をモグラやネズミから守るために植えられたという説があります。

最近の墓地や霊園には、季節ごと綺麗なお花が沢山植えられているのも、そのような心配がないからかもしれません。

彼岸花=お墓のお花。と思われる方も多いと思いますが、彼岸花をみて、お墓参りに行く。または、亡くなったご家族をフと思い出すことがあるのなら、ご先祖や家族を繋いでくれる尊いお花でもありますね。

お彼岸は明けてしまいましたが、外に出るのが気持ちのいい季節になりましたので、お参り、ご見学をこころよりお待ちしております。